医療側から見た熱中症
投稿日時:2017-08-09 05:13:42
最近では猛暑日が続く夏も珍しくなくなり、もはやテレビでも「異常気象」とすら言わなくなりつつあります。それくらい、暑い夏が当たり前になっていますが、その分毎年熱中症のニュースが非常に増えているように感じます。
メディアで露出する熱射病のイメージだと、意識障害があったり、そこまでいかなくてお頭痛や吐き気などの重い症状が出始めてからのものがほとんどです。しかし、医療の現場側から見ると、熱射病はいくつかの段階や、傾向にわかれていて、「熱失神」「日射病」「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」などと細かい分類があるんです。
医療の現場では3段階のガイドラインがあり、1:その場の対処が可能、2:医療機関の受診が必要、3:入院治療が必要な状態でわかれます。一般的な熱射病のイメージはガイドラインでいうと2以降で、1に関しては熱中症である自覚もないままに放置指している方も多いのが現状です。
めまいや立ち眩み、筋肉痛、大量発汗など、初期の熱中症は夏風邪にも似た症状になるため、自分では全く自覚がないまま対処を誤っている可能性があります。特に部屋の中で熱中症になった場合、無自覚なまま熱中症になっている危険があります。
部屋の中での熱中症は高齢者に多いイメージですが、実際には若い方でも十分にかかる危険性がありますので、夏場に調子が悪いと感じたら熱中症を疑ってみてもいいかもしれません。